型枠大工とは
有限会社近藤建築工務では型枠大工工事をおこなっております。では、型枠工事とは何でしょうか。
鉄筋コンクリート造の建物を造る場合、固まる前のコンクリートを設計した形に成形しなくてはなりません。コンクリートを一定の形にするには、その鋳型となる枠を造る必要があります。それが、型枠です。
弊社では、加工図の制作から最後の型枠の解体まで、型枠大工の一式を行っております。
現場の多くは、学校、マンション、病院などの大規模施設です。私どもは、建物に合わせた正確かつ質の高い型枠工事をしております。
材料準備
まず、元請業者からいただいた施工図を基に、型枠の加工図を作成します。主にJWCADを使用します。加工図は、流し込まれるコンクリートを囲むように設計します。立体的な建物を包むように、平面に展開したような図を作成します。加工図ができたら、それに合わせて必要な材料を割り出し、専門の業者に発注をします。この際にミスやロスがないように、今ある資材の状況も把握してから発注します。
加工
置き場に届いた資材を、加工図に合わせて作成します。弧を描くような建物の場合などこちらでの加工が難しい場合は、発注のタイミングで専門の業者に作成してもらうこともあります。
主に、ベニヤ板を加工し、適切な高さと幅になるようにします。模型製作にたとえるならば、その部品を作る作業に当たります。型枠大工は、事前準備が大切な仕事なのです。
現場で組立
加工した資材を現場に運び、実際に組み立てます。現在使用されるベニヤ板の多くは、片面にコンクリートが剥離しやすい塗料が塗られています。その面を内側にして、型枠を組立てていきます。工期に間に合うように、そしてもれなく正確に仕上がるように組立てます。コンクリートの圧力に負けないように、型枠の裏側には鉄パイプを立て、頑丈にします。
解体
鉄筋工事、コンクリートの流し込みが済んで固まったら、型枠を解体します。コンクリートの表面がどのようになっているのかがはっきりする、緊張の場面でもあります。
解体された資材はまとめて置き場に戻します。再利用できる資材が多いため、なおざりにしないよう、釘を抜き、資材を整理します。
こうして、弊社で組んだ型枠どおりの鉄筋コンクリート造ができあがるのです。